爆笑問題のススメ 重松清「未練のススメ」

観光先で1時間半もかけて描いた大作。

 重松清の作品はとても好きだ。ほとんどの作品でぐっと泣かされる。ふつーに一生懸命がんばって生活している人間の優しさに触れられる気がする。この人の未練のススメを聞いてなるほどと思う。確かに主役は感傷に似た心情をいつもはらんでいる。基本的に未練は残さないで生きているつもり。あの時、違う行動を取れてれば、今と違っていたはず、という想いを基本的に切り捨てて来たので、好きな作家がこのような考え方をしていたのはある種のカルチャーショック。「後悔しない人生はないけど、それでも後悔しない人生を歩んでいきたい」というのが私のモットーだからだ。他人の考え方に触れるのは楽しいことだ。