第1回 エンタ！回答力選手権でルパンを考えてみる
以前、第1回エンタ検定というのに回答したのを載せました。その日経エンタテイメントが今度は人力検索はてなみたいなサイトOKWaveとコラボで第1回 エンタ！回答力選手権というのを開催しております。こちらは実際の企業などの協賛によりさまざまな公募的な問題が用意されています。お暇な方、興味ある方は回答してみてはいかがでしょう？
私はとりあえず映画関連の２つに回答してみました。その問題の中に「ルパン三世に次に盗んでほしいものは何ですか？」というモノがありました。これについて最近のルパンを見て思うことを考えつつ、回答を考えてみたいと思います。
2時間ルパンの欠点
・盗む動機
最近のルパンのTVスペシャルは面白くない。何が面白くないってハリウッドの大作映画の劣化コピーのような状況。大げさな舞台設定に次々と展開するストーリー。我々はもはやそういったモノに目新しさを感じず、本家ハリウッド映画でさえ苦戦しているというのにルパンが面白くなるはずもない。では何が足りないのか？ずばり「なぜそれを盗むのか？」という理由である。30分のTVシリーズならそこは必要ではない。盗むモノがあり、それをいかにして盗むかというだけで十分に鑑賞できる。しかし2時間ともなればそれだけでは持たない。もっとルパンに哲学を持って盗んでほしい。ロマンを持って盗んで欲しい。それがTVスペシャルに要求する第一である。
・ルパンの敵の弱さ
盗むこともさることながら、敵に魅力を感じないことも重大な欠点だ。銭形警部を敵にするのは得策ではない。彼とルパンはトムとジェリーの関係である。銭形警部にはルパンの逮捕を目的に掲げながら、もっと浪花節中心に描くのがいいと思う。最近の敵は集団としては軍隊や組織としては強力ではあるが、それだけであり構成員がルパン並みに突出していない。当然ルパンが敵に負けることはないわけだから、どうしても相手がまぬけばっかりに映る。主人公には強力な敵がいてこそ物語が盛り上がるというモノだ。
・ピンチの少なさ
こういったシリーズものでは「主人公が死ぬことはない」これがシリーズものの最大の弱点である。ルパンがやられてしまうかもという危機感がない。これでは物語はぬるくなるばかりだ。ルパンを冒頭に殺してしまい、なぜルパンが殺されたのか？ルパンが追っていたものを次元や五ェ門が調べていく。そんなストーリーもありでは？もちろんルパンは生きてるわけだけど。ほとんどルパンが出てこない話があってもいいと思う。
・機転の無さ
ピンチになってもほとんどドラえもん的な小道具で何とかしてしまうのも考えものだ。もちろんそういった小道具も楽しみの一つだが最近のは意外性というものがなさすぎる。計画が予定通りに行くことは100％あり得ないわけで、そこを機転を利かせて切り抜けるのがルパンのようなシリーズには必要なはず。なのにそんなピンチを小道具だけで切り抜けるのはもったいないというもの。
ルパンシリーズは原作ありきではなくルパンという素材を使って比較的自由に製作できると聞いている。それならばもっと色んなバリエーションがあってもいいと思うのだが、冒険は難しいのだろうか？またアイデアが出ないのなら公募するのも手では？脚本を募集しつついいアイデアがあればそれも採用していくみたいなシステムで。これを毎年恒例にしていけばかなり変わると思うんだけど。
では何を盗むのか？
まぁそんな感じで2時間ものについて考察してみたのだが。では今回の問題。果たしてルパンに何を盗んで欲しいか？どうやら自分なら何を盗んで欲しいかという問いのようだ。面白ければそれを盗んでいるルパンの原画がもらえるとのこと。もうね、この問題聞いたらこれしか思い浮かばない。他の人も書いてるけど。ここで重要なのはモンキー・パンチ先生が面白いと思うのがポイントだから。理由付けをしっかり書けばもしかしたら勝てるかも(笑) だいたい財宝系はもう盗んでも仕方ないでそ。盗むなら謎とか形のないもの。2時間スペシャルのネタ的なものならダヴィンチコード的な謎。または超古代文明的な謎。ただ人がいないとこに探しに行くのは怪盗ではなくインディ・ジョーンズだからなぁ。不可能系ならオーロラとか。国とか。エアーズロックとか。エアーズロックはダメか……盗んでも恨まれるだけか。人工物だな。でかいやつ。自由の女神は1度盗んでるわけだし。エッフェル塔？ピラミッドは盗む意味がないか……盗むことになんらかの意味がないとなぁ。まぁ、私の盗ませるものは決まってますからそれに理由付けをして応募してみます。あなたも是非参加してみてはいかがでしょうか？（付け足した感丸出し）
