どうやら私は生々しさが好きらしい。

 テレビをつけると『美の巨人たち』をやっていた。アントニ・ガウディの特集であった。建築好きの妹にメール。向こうはル・コルビジェに反応していたが。そのメールのやり取りの中で自分はガウディを評するのに生々しいという言葉を使った。あぁ……なるほど……私は生々しいモノが好きなんだなと気付く。私はダリも好きだ。彼の作品も奇抜さよりも生々しさを感じる。一時期、スガシカオも歌詞の生々しさを好んでよく聴いていた。ところが実生活では案外生々しさは嫌いである。ドロドロした関係やら、他人の大声のケンカなど嫌い。もっともこれが生々しさかどうかはわからんけど。嫌いというか拒否反応があるとでも言おうか。清廉潔白でいたいという願望があるように思う。だからこそ逆に生々しさに憧れるみたいなところがあるのだろうか?ふむ、面白いなぁ……