40歳の童貞男

 全米1位を取ったランキングを見て、即見たいと思わされた映画。近所のレンタルショップには1枚しかなくて借りられっぱなし。なかなか見れなかったがようやく見ることができた。ファレリー兄弟に代表されるようなバカ下ネタ炸裂の映画じゃなくて、40歳童貞男を軸にしっかりと見せる脚本になっていた。こういうネタの場合、バカにされるというのがアメリカのパターンだけれどもさにあらず。周りの人はみんないい人。口はひどいぐらいに悪いけれど。このネタ、日本でしたら悲惨なことになるよな…… どうあがいても惨めさがぬぐいきれなくなりそう。同性愛ネタもそうだが、日本人はその辺の性癖に関してはウェットでクローズドな部分が多々あるので、どうしてもイヤな感じになるが、アメリカならではのあっけらかんとしたオープンな雰囲気は見てて全然恥ずかしくない。しかも下ネタは共通したネタだからよく笑える。そしてハッピーエンドの後のあれは……なんだろか(笑) 本編ではまったくそんな要素がなかったのにラストにあれを持ってくる辺りにちょっとセンスを感じた。スティーブ・カレルの次回作にも期待したい。後、音楽も80年代テイストにあふれててなかなか良い。