大日本人はパイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンドより圧倒的に面白かった。

 松本人志が見て下さいとしか言いようが無いと言っている映画。ダウンタウン好きとしては正直ドキドキ。フィールドを映画に替えて、どんなことするんだろうという期待と不安。日曜のレイトショーなのにほぼ満席。一方、一緒に見に行ったツレが見た「ザ・シューター 極大射程」は7人だったらしい(笑)


 直前にできるだけ情報を入れないで見に行ったし、テンポ良く進むわけではなかったので、松本人志がどこでどんな笑いを入れてくるかを考えながら見ることができた。前半40分ぐらい(最初の敵と戦った辺り)で隣の50代夫婦は席を立ちました(笑) おそらく5人ぐらいは前半で席を立ちました。かなりのスロースタートな映画だったので、そこが耐えられない人はこの映画には向かないだろう。後半テンポアップしていき、話としても笑いとしてもきっちり嵌めてきていた。


 話の内容は割愛して、めちゃくちゃ面白かった。松本人志の悲しさを背負った人間を笑うというベースを映画にはめ込んだ映画だった。いやぁ……すごい。


 ごっつ→働くおっさん劇場大日本人という流れを感じた。働くおっさん劇場はとんがり過ぎていて、面白いんだけれど見るのがきつい。しかし大日本人はその辺が薄められていてとても見やすかった。笑いが熟成されているとでも言おうか。


 他の見ている人もかなり笑っていたなぁ。ツレの方の映画が終わるまでタバコを吸いながら待っていたが、大学生らしき集団が映画の感想でかなり盛り上がっていた。半魚人、半魚人って。産ませてよwwwwwwwww
 ごっつ好きは間違いなく見るべき映画。ゼヒ!それ以外は見ても面白いとは思わない映画。好き嫌いがはっきりと分かれる映画だ。出てきたツレに面白さを伝えても反応薄かったし(笑) だから外国人にこれははっきり言って無理!


 最後に小ネタ的感想をつらつらと…… (ネタバレ有り)

神木隆之介はどこに出てきた? 板尾創路に絡んでた怪獣は誰やろう? 予告で流れる「大日本人だよ」があることに対するツッコミなんだけど細かすぎてワロタ 好き嫌いが分かれるラスト。ここはちょっと逃げた気がしないでもない。有りっちゃありだが、別バージョンでも見たい。エンドロールはちょっとサービスしすぎ。わろたけどさ。インタビュアーの横柄さがいらっとした。あいかわらずじいちゃんラヴ。役人に正義とか命とかインタビュアーが尋ねるシーンはもっと短くするか、有名所を使うべき。あれでは画がもたない。こんなもんかな。