デブラ・ウィンガーを探して

 期待していたことは建設的な内容。実際はグチと画一的なハリウッド映画界はダメ的な主張。実際ダメなんだろうけれど(笑)そこから踏み込んでもう少し何かを引き出すのが製作者としての役目というか意地というか。ドキュメンタリー指向の作家ならそうしただろう。ロザンナ・アークエットは同じ女優としてのグチを聞いて満足しているだけに見えた。女優の数も多すぎて、誰が何を言ってるのかわからん……女優の顔を見ながら字幕を追うのは無理(これはオレの問題)

 後、このねぇちゃんはテレビ映画を見下しすぎ。もちろん、連続ドラマに比べて質がよくないのはわかる。日本にほとんど入ってこないし、入ってきたところでB級アクションばっかり(笑) でもだからといって金のためにやったなんて言い訳もいいところ。金もらってるんだからそれは仕事だろ?その中でいかに自分がベストを尽くしたか。そこが問題やろ?

 個人的には性格俳優として成功していると挙がった名前がスーザン・サランドンメリル・ストリープなんかでキャシー・ベイツの名前が出なかったのが不快。結局は最初は美を売りにしてて後に性格俳優へ転向した人しか見ていないんじゃない?最初から性格俳優で売ってる女優は無視か?それこそハリウッド的女優の見方じゃねぇの?アメリカ自体がヨーロッパに比べてあまりにも画一的な価値観に縛られがちなのが根本的な原因に見える。けっこう期待してただけに残念だった。

 追記・DVDの特典で来日時の映像があったけど、舞台挨拶なんてかわいいとかきれいとか全面に押し出してるやん。日本語なんかしゃべったりして。まぁ、きっとそこまで深く考えて映画作ったわけじゃないんやね。この映画の宣伝は誇大広告じゃねぇか。むかつく。宣伝見て期待して見たっていうのに。