堀江社長批判:ジャーナリズムへの重要な問題提起だ

 柴沼均という人の記事がバカマスコミの反応とは一味違って素晴らしい。というか、ジャーナリズムとして当然の冷静な分析でホリエモンを語っている。私は今世紀初頭からマスコミは完全にワイドショー化していると思っている。テレビや新聞などを使っての感情的な反応はまさにそう。ワイドショーは本質的な見極めよりも感情的な反応が先行する。日本全体が冷静な判断より感情を優先した社会になっているような気がする。芝沼均さんは、ホリエモン問題を日本の商風土との対立と書かれているが、商風土だけでは語れないのではないだろうか?森首相のバカ発言から見てわかるように、自分のやったことにまったく責任を取らない社会体制。正直者がバカを見る社会。権力者やヤクザといった力のあるモノだけが得をする。「金があれば何をしてもいい」世の中を作った本人達が既存権益を脅かされたら厚顔無恥な発言を声高に叫び、それを許してしまう社会。こんな社会で育った子供が何を正しいと思うかはいわずもがなだ。そう考えると周到に法の裏を突いたもののあくまで正攻法で一泡吹かせたホリエモンはもっと喝采を受けてもよいはずである。なのに、こういった批判が権力者のみではなく、一般人からも多いのは、もはや日本全体がどうしようもないところまで来ているのではないだろうか?革命でも起きない限り、この国はゆっくりと自分が壊死していることに気付かないまま朽ちていくことだろう。

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