NHKスペシャル「サイボーグ技術が人類を変える」

 ここ数年で急速に発達してきている神経工学という分野。これはいわゆる人間をサイボーグ化していく技術である。この最前線を立花隆が取材、紹介していた。メモを取りながらじっくり見る。正直技術はここまで進んでいるのかと驚いた。ノートを見ながらまとめてみる。(見出しなど間違ってたらゴメンくさい)

1.脳の信号を利用するサイボーグ技術
 事例・両腕切断された男性の義手
    腕の神経を胸に移動させ、脳から送られる電気信号を関知。
    その信号を読みとり義手を思い通りに動かす。

 可能になった理由
  脳が発する電気信号を読みとる技術が確立された。このことから逆に外部から得た情報を電気信号に変換し脳へ送ることも可能となる。事例ではカメラで得た画像により視覚を取り戻した男性の事例。
  補足・最近スティビー・ワンダーがこの手術を受け視覚を取り戻すことにしたはず。

2.脳は機械に併せて変化する
 脳は新たな外部機関、義手や人工内耳を獲得することにより、それを身体の一部と認識。使っていくうちにどんどん脳の反応が最適化されていく。
 事例・日本人の手を失った女性の義手
    付けた当初の脳の動きは全体的に活発。
    脳が試行錯誤していることが見て取れる。
    1年後?再び女性の脳を調べると義手を動かすときに
    使う脳の部分は限定的で、普通の人が手を動かす部分と
    ほぼ同じ部分のみ活動。

 事例・日本人の難聴の少年の人工内耳
    健常な人間の聴感覚組織は約15000ある。
    しかし、その少年の脳は埋められた電極22個でほぼ全てを補完。
    バイオリンを習うことまで可能になっている。
    これは脳が機械に併せて最適化されているのではないかと推測。


3.脳が機械で調整される
 脳の異常な活動部分を電気で刺激することにより正常に動作させる。これによりパーキンソン病ジストニアが治る。
 事例・パーキンソン病を治した男性
    パーキンソン病は脳の一部の異常な電視信号の発信により
    神経がコントロールできない病気。その部位に電極を埋め込み
    正常な信号に戻すことにより震えなどを止めてしまう。
    この機械はペースメーカーのようなモノで常にそこに電気を流して
    おかなければならない。すなわち電気を止めると元に戻ってしまう。

 その他の例として鬱病患者への治療。脳内のcg25という部位は悲しいときに強く反応する脳のパートであるという。そこをマヒ?刺激?することにより鬱病が回復したという。

4.脳とすべての機械が直結した
 脳コンピュータインターフェイスの開発。すなわち、あらゆるモノを脳の電気信号でコントロールしてしまおうというもの。
 事例・全身不随の男性
  脳の電気信号でPCのカーソルを自在に動かし、
  テレビのチャンネルも変えていた。

 そこにおける重要な実験としてラットでの事例。
 レバーを動かすと水が飲める仕組み。
 ラットは腕でレバーを動かすと水が飲めると理解する。
 ラットの脳の腕の電気信号を発する部分に電極を埋め込み
 電気信号を解析。
 レバーと水飲み機を分離して、ラットの電気信号に反応して
 水が飲めるようにすることに成功。動作的には同じ状態であり、
 ラットは腕を動かしレバーを動かすと水が飲める状態は同じである。
 実験としては脳からの電気信号により機械を動かせるという
 脳コンピュータインタフェイスを確立した。
 しかし、研究者の予想を超えて、後にラットは腕を動かさず、
 脳内でレバーを動かそうと思うことで水を飲むことに成功。
 この研究が発展してサルが思うだけで義手を動かしエサを得る
 という実験にも成功する。

 これは1.の時点よりさらに進歩した実験である。
 1.の場合は身体機能の補完だが、4.は汎用性を獲得している。

 番組では脳の信号であらゆるを動かせるということは逆に脳を自由に動かすことができるという実験に発展していた。

 事例・ロボラット
  ラットの左右のひげの感覚部分に刺激を与えると快感物質が流れるという仕組みを作り、それによりラットを自由自在に動かせるという実験が成功していた。わかりやすく言えば生体ラジコン。

 このほかにも記憶を司る海馬をICチップ化する研究。これにより記憶の直接データ化を可能とし、記憶を交換できるようになるという。

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 以上が内容の抜粋。事実だけを抜き出し立花隆の主観は排除してみた。さてここから思索してみよう。

とここまで書いて用事が入ったので思索できず。このままほっておくといつまでもほっとくので情報だけ掲載。



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