お笑いブームin関西

 関東的にはお笑いブームが続いている。まぁ、そろそろ収束しそうだけれど。しかし、関東でお笑いブームにより関西の若手が出る番組が非常に少ない。かつては2丁目劇場と言われた所から発信されていた。ダウンタウンから始まり、千原兄弟中川家あたりの世代までは関西の若手だけのネタ番組が必ずあった。ところが今関西でやっているのはわずかにサンテレビでサバンナがメインの「よしもとサンサンTV」だけというお寒い状況。サバンナなんてそれこそ千原兄弟とかと同時期から出ていたコンビ。こいつらより若いのはいないのですか?ホントに面白いのなんて一握りなのはわかっている。だからこそ研鑽が大事なはず。ラジオで桂南光が語っていたのだが、人間国宝桂米朝に最近尋ねたそうだ。「師匠の師匠がやっていた落語と今の弟子の落語とどっちがおもろいですか?」と。米朝は間髪入れずに「今」と答えたそうだ。その理由は落語やる人間がほとんどおらんかったと。切磋琢磨されないモノは芸であれなんであれ、停滞してしまうのだろう。

 ところが今の状況はかなりいびつ。それこそブームにより数が圧倒的に増えたものの若手を消耗品のようにテレビが扱っている感がある。ちょっとキャッチーなネタがあれば、即東京に引っ張られていく状況に非常に不安感を覚える。私なんかは舞台を見に行くほどではないので実際面白い人たちはいるのだろう。しかし、それがコアなお笑いファンのみにしかわからない今の状況は憂慮すべき問題なのではないだろうか?社会全体がスピードを、結果を要求する時代ではあるが、目先のことだけ考えて、この先やっていけるわけないというのを改めて考えなければならない。


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