大前研一によるTiVo崇拝の意味をようやく理解した。

 元ネタ
テレビCMが時代に取り残されていく― 見るべきは視聴率ではなく視聴者心理?

 前々から大前研一のコラムを読んでいて、TiVoがすごい、これからはTiVoの時代だと言っているのを見て、ふぅんとしか思っていなかったのだが、今回そのTiVoを調べてみてなるほどと思った。
参考リンク
DVRの“事実上の標準”になるか――全米を虜にした「TiVo」の秘密

 これによるとTiVoの特徴はいわゆる「おまかせ録画」。視聴者の好みを判断して、見たそうな番組を徹底して録画しておいてくれるというモノ。この徹底してというのがポイントで、番組表の配信を1時間ごとにして野球延長などにも対応しているということ。この姿勢がアメリカでのデファクトスタンダードを生み出したのだろう。そして面白いことにTiVoというのは商品名ではなくてシステム名であること。私は調べるまでは一つのブランド商品かと思っていたのだが、どうやらハードは色んなメーカーから出ていて、中のソフトウェアがTiVoというモノのようだ。つまり中身をライセンシーすることにより、利益を上げているわけだが、同時に違うメーカーに買い換えても同じTiVoが入っていればユーザーは迷わない。ということは以前TiVoを使っていたことが次の購買の選択肢として重要になってくるという点。これは非常にうまい戦略だなぁと思う。TiVoって上場してるのかしら?株買いたいなwww 調べてみるとNasdaqに上場している。現在の株価は6$ちょい。楽天で買おうかしら…… チッ(・д・) 楽天では扱ってなかった。のでリクエスト出しておきますた。

 話戻って、コラムの中身。大前研一によるとTiVoの出現で視聴率の正確さが揺らいでおり、ネット広告の増加と相まって、TVCMはやばいんじゃないか?というお話。確かにそうだろう。これは視聴者側から見た話ではなく、企業やTV局から見た話。視聴者の私のスタイルからしてPCで見たい番組だけを録画し、リアルタイムで見ることが極端に減った。一昔前はテレビをよく見ていたので広告批評なんて専門誌もよく読んでいて非常に興味があった。ところが今のスタイルになるとCMを見ることが非常に少なくなった。すなわち録画したものは早送りするし、リアルタイムで見ているときは他のチャンネルをザッピングしている。これではCMを見る機会というものが非常に少なくなっている。一方で以前はテレビで浪費していた時間を今度はネットを巡回することに費やすことになった。ネット広告はどんどん進化しており、日本ではまだまだフツーのバナーがメインだが、海外のニュースサイトなどをのぞくと、バナーが飛び出したりして様々な工夫がなされており、どんどん変化、進化していっているのを感じる。近い将来、確実にテレビCMは売り上げを減らし、ネット広告が逆転する日が必ず来る。その時、どうするのか?それに対する考察も大前研一は最後にちらりと書いている。広告を見ないなら有料。広告を見るなら無料。いたってシンプルである。おそらく、この理論はどんどん拡大していくと思う。第2日本テレビでもこの手法を取ってほしいなぁ…… 時代はどんどん変化していってるのだなぁ。