まぐクリックの減益に時代の流れを感じる。

元ネタ
まぐクリックの6月中間、経常益51%減

 まぐクリックがまだまだ無料サービスを行っていた時代にここでメルマガを発行していた。その頃から広告を載せて稼ごうなどと考えていたのだが、時代が早すぎた。その後、まぐクリックのメールアドレスの囲い込みなどで嫌気がさしてここを離れた。数年後、会社は上場している。やはり利益を上げるとなれば、色々制約を付けないとやっていけないのは当然のことだが、それでユーザーを減らしたのは大きな問題だと思ったけど、利益を上げているということは需要があるのだろう。その利益だが、今期は有価証券評価損を特別損失に計上したりしているので、見かけ上の赤字だが、それでも利益が億単位で出ていることにびっくり。この会社を作った人はすごいと本気で思う。しかし、その反面、このビジネスは限界が来ていると思う。どれぐらいのユーザーがHTMLメールを許容しているのか知らないけれど、これだけSPAMが多い以上、HTMLメールを許可するのは愚の骨頂というものだ。フィッシングメールなどもHTMLメールを表示させない限り、ひっかかる可能性は少ないだろう。そしてHTMLメールを否定するということはすなわち、テキストメールでの広告効果の疑問につながる。テキストメールではアドレスは実際のリンク先が表示されるわけで。長ったらしいURLを誰がクリックするのだろうか?まぐクリックがURL転送を行っているなら解決してるけど。それにしても記事にもある通り、ネット広告がどんどん幅を利かせて行く中、まぐクリックは事業の多角化をしなければこの先、生き残れないだろう。これは、インターネットの根本的な欠陥としてプル型のメディアであるということに起因する。すなわち、アクセスしてもらわないと見てもらえない媒体であること。そのため、リンクというモノが非常に重要視されており、Googleのレイティングなどもリンク数などをベースにコンテンツの価値を計っていたりする。では、メールマガジンはどうであろうか?こちらはサイトページよりもさらにプル型のメディアである。受信→開封という非常に能動的なアクション。そして挟まれている広告をクリックしてもらうことでページにアクセスという非常に多くのステップを経ないと見てもらえない。我々からすれば無価値な広告だ。こういった広告のクリック数はウェブサイトのそれよりはるかに少なく、効果のほどが疑問だ。そして広告主がそれに気付いた時、メルマガ広告は激減するだろう。これは予言ではなく必然である。まぐクリックが今後どうなるのか、どういった手段で利益を上げるのか?またニュースになれば注目してみたい。