流行が金を生んでるだけ。クオリティは関係ない。

そりゃ、どう思った?って聞いたら「リアルだ」「感動した」って言うよな。子どもだもん。

 なるほど、納得の回答。子供の世界観から見たリアルがヒットの要因だろうという推論。わかりやすい。私自身を振り返ってみると、基本的に学校でも家庭でも価値観を押しつけられることがそれほど多くなかったので、思春期にオトナうぜぇと思うことはほぼなかったけれど。今はバカ政治屋の意向でやれ国旗掲揚だ、やれ国歌斉唱だとか臭いモノには蓋的な風潮の中で子供たちはオトナの胡散臭さを敏感に感じ取ってるのかもしれない。さらに振り返ってみて、エンターテイメントに置いてそれほどリアルを重視した記憶が無いな…… オカルト、カルト宗教、田中芳樹ダウンタウンTHE BLUE HEARTSスピルバーグ映画、パルプフィクション新本格推理/探偵モノ、愛という名のもとに…… 今思いつくままに自身がはまっていたモノを挙げてみたが、どれもリアルとは思わなかったな。そこにあるのは感動、驚き、共感、仕組みなどで。リアルは入っていない。正直、携帯小説を指して

はっきり言って『小説』なんて言葉で呼ぶのもおこがましいほどヒドいものばかりですよ。援助交際、ホスト、主人公の死、とかどれもこれも同じような内容で馬鹿馬鹿しくて読む気にもなれません。

 と語るのはどうだろう。それは嗜好だろう。最近の出版の方向性、金が稼げるところがそこなんだから。きっと、ライトノベル黎明期には同じことが言われていただろうし。クオリティというモノは必ずしも売れることの条件ではないことはJ-POPを見ても明らかだ。一方で、今まで洋楽の劣化コピーでしか無かったと思われていたJ-POPがアニメの世界進出と共に新しい感覚の音楽として海外で認知されてきてもいるというのは、クオリティが重要ということではなく、ムーブメントが金を生むというだけだろう。どうせこの後は金に群がるハイエナが続々参入して、飽和状態になって、淘汰される。そしてブームが過ぎ去った後に他の作家にないオリジナルを持った人間だけが残る。ただ、それだけ。お笑いもそうだし、なんでもそう。ブームの後に残る人間は常に次を考え続けた者だけじゃないだろうか。

 あぁ、それにしても自分の文章があいかわらずグダグダなのがわらける。