筒井康隆は時代に追いつこうとしている。

族長の初夏 : 筒井康隆が「ライトノベル」を書くそうです
 ケータイ小説の一つ前のニューウェーブであるラノベ筒井康隆が挑むという記事。「エディプスの恋人」での表現方法に度肝を抜かれた中学時代。その後、「朝のガスパール」でパソコン通信によりほぼリアルタイムで筋が変化していくという実験にワクワクさせられたし、「残像に口紅を」では一文字ずつ使える文字が消えていくというあまりにも無謀なそして素晴らしい実験を目にした。断筆を経て、自らが老害化することを嫌う筒井康隆は70歳を過ぎてもなお新しいことに挑戦する。こんな老人を目指したいものだ。